こちらの記事では、E2Eテストについて解説しています。どのようなテストなのか、自動化によってどのようなメリットが得られるのかを紹介。さらに、自動化するためのツール選定のポイントをまとめました。
エンドツーエンドテスト(E2Eテスト)は、システムが正しく動作するかという点や、データフローが適切に機能するかなどを検証するテストです。プロジェクトにおいて、各システムの結合を行い最終段階で行われるテストであり、「UIテスト」と呼ばれることもあります。
このテストでは、ユーザーの利用環境において想定されるシナリオに基づきシミュレーションを行います。このことによって、リリース・導入した後にも期待されている通りにシステムが機能するかの検証が可能となります。
E2Eテストは、ユーザー視点でシステムが問題なく動作するか確認します。そのため、抜け・漏れがないようにテストを進めていくことが大切になりますが、全ての操作を自動で実施した場合には膨大な時間がかかります。
特に「繰り返し行うテスト」「シナリオのパターンが決まっているテスト」「検証項目が多いテスト」については手動で行った場合入力ミスや確認もれが発生する可能性が高いと予想されます。この点から自動化を行い、限られた時間で効率的にテストを行っていくことが求められます。
E2Eテストはシステム全体の機能を一連の操作として検証するため、テストケースが非常に多く、手動で実施すると膨大な時間と工数がかかります。特に金融システムでは、口座管理、入出金処理、与信計算、承認フローなど多数の業務プロセスを順序通りに検証する必要があります。
一度のリリース検証だけで数日から数週間かかることも珍しくありません。さらに、仕様変更や法令改定に伴いテストケースを更新するたびに同じ作業を繰り返す必要があるため、人的負荷が増大します。この結果、納期遅延やテストの一部省略が起こり、重大な不具合の見逃しリスクが高まります。
手動でE2Eテストを行う場合、担当者による操作ミスやチェック漏れが避けられません。特に金融システムでは、計算ロジックや承認フローの一部が正しく検証されないと、顧客取引や口座残高に直接影響を及ぼす可能性があります。
複雑なシナリオや例外条件が多い場合、テスト担当者の経験や注意力に依存する部分が大きく、テスト結果の再現性や信頼性が低下します。人的ミスが原因で不具合が見逃されると、業務停止や顧客トラブル、法令違反のリスクが高まり、金融機関にとって深刻な問題につながります。
手動でE2Eテストを行う場合、全ての業務シナリオや例外条件を網羅することは非常に困難です。テストケースの数が多く、順番通りに実施しながら結果を正確に記録する作業は手間がかかるため、どのテストが完了しているか、どのバグが修正済みかを正確に把握しにくくなります。
金融システムでは法令遵守や監査対応の観点から、テスト記録の追跡性と網羅性が重要です。不十分な管理は、不具合の見逃しや品質低下につながり、監査指摘や顧客への影響という形で大きなリスクを生じさせます。手動E2Eテストはこの点で限界があり、効率化が課題となります。
手作業でE2Eテストを行う場合には、まず時間がかかるという課題があります。特に想定されるテストシナリオが多いほど工程や工数も増えていく傾向があります。また、想定したシナリオに基づき徹底検証を行うため、テスト要件が膨大になりやすい面もあります。このような点から、できる限り短い時間でテスト実装を完了するには、ユーザーの目的を十分に理解した上で設計を行う必要があります。
E2Eテストの自動化を行うことで、課題として挙げられていた「テスト実装に時間がかかる」点を大幅に短縮できます。さらに、検証作業の効率性の向上も期待できます。効率を上げられれば他の作業に充てる時間を生み出すことにもつながり、さらなる品質向上に繋げられます。
E2Eテスト自動化においては、適切なテスト設計が大切です。そのためにも、まずはテストシナリオの設計に加えて、どの部分をテストするのかという範囲を明確にします。ユーザーが多く利用する機能など、リスクやインパクトの高い部分を優先するようにします。この時、最初から全てのテストを自動化しようとせずに、手動テストとのバランスを考えながら進めていくこともポイントのひとつとなってきます。
設計に基づいてテストスクリプトを作成し、テストを実行します。テスト結果には、実行結果や出力されたエラーメッセージ、スクリーンショットなどが含まれていますが、テストツールを選ぶ際にはこのような実行結果が確認しやすくデバッグしやすいツールの選択が大切です。結果の分析を行ったら必要な部分の修正を行い、再テストを実行します。
E2Eテストは、UIの小さな変更やAPIのわずかな修正にも影響されます。そのため、テストスクリプトは一度作って終わりではなく、追加開発・使用の変更が行われた場合にはテストスクリプトも修正します。もし古いテストスクリプトが更新されずに放置された場合には運用効率が低下するため、頻繁にメンテナンスが必要となります。この点から、テストスクリプトの修正しやすさもツールを選ぶ際のポイントのひとつです。
スムーズに自動化を行うには、段階的な導入が重要です。優先順位に基づいて、例えばユーザーの利用頻度が高い機能や過去に不具合が多発している機能を中心として、段階的にテストを追加していくことがポイントとなってきます。また、自動化を進めるには、チーム内での協力体制も欠かせません。チーム内での役割分担や情報共有が成功の鍵となります。
E2Eテスト自動化ツールにはさまざまな種類がありますが、テスト効率や精度に大きな影響を与えるため、慎重に選定する必要があります。UIの使いやすさなどももちろん大切ですが、スクリーンショットの保存・動画記録などができる機能や社内NWやVPN環境などの閉域網対応のほか、テストの拡張性や運用負荷の軽減といった観点を重視することがポイントとなってきます。
オープンソースのツールはコストパフォーマンスに優れている点が大きな特徴であり、大規模なプロジェクトでもコストを気にせずに利用できる点が大きなメリットといえますが、独自開発や保守体制の維持が前提となります。対して商用ツールはサポートが充実している点や証跡保存機能やレポート機能などが充実している点が強みといえます。
それぞれの強みや注意点などを確認し、自社の運用環境や要件に合わせて選択を行うことが必要となります。
金融システムにおけるE2Eテストは、画面操作だけでなく、バックエンド処理、帳票出力、他システム連携までを含めた複雑なフローの検証が求められます。手動テストの限界を突破し、品質と効率を両立するツールとして「ATgo(エーティーゴー)」をおすすめします。

金融システムのE2Eテストでは、「ログイン→口座検索→振込実行→承認→ログアウト」といった一連の操作を正確に再現する必要があります。
ATgoは、画面操作を記録するレコーディング機能により、複雑なシナリオも直感的にスクリプト化できます。条件分岐やループ処理もGUI上で設定できるため、プログラミングスキルに依存せず、業務知識を持つテスター自身が自動化を推進できます。
画面上の表示だけでなく、裏側で正しくデータが更新されているかを確認することもE2Eテストの重要な役割です。
ATgoは、画面上の値を検証するだけでなく、データベースに直接接続してテーブルの値を参照・比較したり、出力されたPDFやCSVファイルの内容を検証したりする機能も標準搭載しています。「画面は正しいが、DBの値が間違っていた」といった金融システムでは許されない不整合も確実に検知します。
多くのクラウド型テストツールはインターネット接続を前提としていますが、金融システム開発の現場はインターネットから隔離された「閉域網」であることが一般的です。
ATgoはインストール不要で、インターネット接続のないオフライン環境でも動作するため、セキュリティポリシーを変更することなく導入可能です。機密情報を扱う金融システムのE2Eテストにおいても、情報漏洩のリスクを負うことなく自動化を実現できます。
ユーザー視点のテストが可能、環境固有の問題が発見できるといったメリットがある反面、テスト設計が難しい・時間がかかるといったデメリットがあるE2Eテストの自動化について解説してきました。
テストの自動化によって、E2Eテストのデメリットとなっている部分を解消できる可能性があります。ただし、適切な自動化ツールの使用が重要である点を念頭においた上でツールを選定することが重要であるといえます。
ATgoは、インターネット非接続のクローズド環境でスムーズに導入・運用が可能なテスト自動化ツールです。UIテストとAPIテストに対応し、金融系システム開発で重視されるエビデンスや比較レポートの作成も自動化。
高精度な画面比較や生成AIによるテスト支援も搭載し、実装コスト・検証コストを大幅に軽減します。テスト自動化サポートプランもあり、導入初期から安心して自動化を進められます。
タップして拡大専門的なプログラミング知識は不要。
画面を操作するだけでテストスクリプトを自動生成する機能や、日本語でテスト手順を提案する機能を搭載。
初心者でも即戦力として自動化に取り組めるため、属人化を防ぎ、採用・教育コストを抑えます。
ATgoはインストール不要・インターネット接続不要で動作するため、セキュリティポリシーの厳しい環境でもスムーズに導入可能です。
まずは1か月の無料トライアルで、その操作性と効果をご体感ください。すべての標準機能を制限なくお試しいただけます。